日本「助けて！皇族の数が足りないのよぉ！！」

安定的な皇位継承策を議論する政府の有識者会議（座長・清家篤元慶応義塾長）は9日、首相官邸で第9回会合を開いた。

会議は、女性皇族が婚姻後も皇室に残る案と、旧宮家の男系男子の皇籍復帰の2案を優先的に議論しており、国会決議で求められた「皇位継承策」とは切り離し、あくまで「皇族数の確保策」の検討を急ぐ構えだ。皇室制度を巡る本格議論に踏み込まない「当座しのぎ」の様相が色濃くなっている。

有識者会議は4月以降、計5回のヒアリングを実施。皇室や法律の専門家、小説家ら計21人を招き、天皇の役割など10項目について見解を尋ねた。

その結果を踏まえ、会議では、現在の皇位継承順位を変えず、皇族数を確保するための2案を中心に議論を進めることを決定。清家座長は6月30日、「（皇族数の減少が）喫緊の課題との意見が多く、（秋篠宮さまの長男）悠仁さまの世代で、十分な数の皇族に皇室にいていただく必要がある」と語った。

https://mainichi.jp/articles/20210709/k00/00m/010/254000c