A-SOULは2020年11月に活動を開始し、ネット上で2000万人超のファンを抱えるまでに成長した。現在の人工知能(AI)技術ではファンとリアルタイムで交流することが難しいため、A-SOULはVチューバー方式を採用。向晩(Ava)、貝拉(Bella)、珈楽、嘉然(Diana)、乃琳(Eileen)というメンバー5人の裏では人間が演技をしており、「着ぐるみ」と「中の人」の関係になっている。
A-SOULは昨年の売上高がライブ配信の「投げ銭」だけで2400万元(約4億6000万円)を超え、中でも珈楽は自身の誕生日にライブ配信で197万元(約3700万円)を売り上げたという。これにはグッズ販売、ロレアルやKFCなどブランドとのプロモーション提携などによる売上高は入っていない。
休眠が発表されると、珈楽を演じる「中の人」のSNSの個人アカウントがファンたちによってすぐに特定され、注目された。タイムラインには「仕事がきつくて身体がボロボロ」「深夜3~4時までの残業が続いている」などの訴えや、「練習中に胸椎を痛めた」「自費でダンスレッスンを受けた」「演技中にケガをしてもスタッフが無視する」「責任者から暴言を吐かれた」という投稿があった。
開発元のバイトダンスに詳しい人物もネット上で「A-SOULのメンバーは立場が弱く、給料はずっと7000元(約13万円)だった。運営側はその後、1万1000元(約21万円)の基本給に、ライブ配信売上高に対して1%の歩合給を加えるという給料引き上げを提案したが、給料引き上げはメンバーの契約更新が条件とされた」と明らかにした。これに基づいて試算すると、ファンが投げ銭として138元(約2600円)を払っても、配信プラットフォームの取り分などを差し引くと、珈楽の「中の人」は7毛(約13円)足らずしか手にすることができない。
A-SOULの関係者は「中の人」に対するいじめや搾取を否定し、「中の人」の給料構成を公表したが、ファンの怒りは収まらなかった。すでに複数のファンが、A-SOULのためにお金を使うことは一切やめるとの意志を表明している。
今回の騒動で、運営側がファンとの間に築いた信頼関係は失われてしまった。振り返ると、このバーチャルアイドル実験が生み出した新しいコンセプトは全てが失敗だったのかもしれない。バイトダンスにとって新しい技術でアイドルをつくるという今回の試みは結局、技術よりも人😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊間の方がファンの心を揺さぶることを証明したに過ぎない。
業界では「中の人」の待遇を良くする必要性が認識されるだろう。しかし、「中の人」に頼り過ぎるとバーチャルアイドル事業の不確定要素が増え、人件費も上がり続けることになる。これは安定感、リスク管理、人件費抑制という同事業が目指したビジネスモデルにも反している。
(翻訳・大谷晶洋)
引用元:https://eagle.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1653884149/
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Source: ニュー速クオリティ
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