1: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2022/08/21(日) 17:01:10.31 ID:MUoaTYV7a
「NHKクローズアップ現代+」の解説を務める一方で、「全力!脱力タイムズ」など、さまざまなメディアに出演する異色の生物学者・五箇公一氏による『これからの時代を生き抜くための生物学入門』より一部抜粋・再構成してお届けする。
生殖の競争というのは、優秀な遺伝子の取り合いになっています。
生物にとっては、別種はおろか、同種であっても、すべて他個体は敵で、とにかく他個体よりも自分の遺伝子を少しでも多く残すことが重要となります。
このときメスとオスの間には不平等が生じます。メスは圧倒的にオスにモテます。なぜならオスは子どもを生めないから。
なので、オスはなにがなんでもメスを確保する必要がありますし、できれば少しでも多くのメスに自分の精子を与えることが自分の遺伝子のコピーを増やすことにつながるので、すべてのメスは、確実にオスに求められるのです。
一方のオスは、必ずしも全員がモテるわけではありません。
メスにしてみれば、オス全員を受け入れる必要はなく、むしろ自分の卵子に少しでもふさわしい優秀なオスにだけ交尾をさせて、「エリート」な子ども(つまり、生き残る力、繁殖する力の強い子ども)を生むほうが、最終的に自分の遺伝子のコピーをこの世に広げるうえで得になります。
そこで、メスはオス同士の間で力比べをさせて、オス間競争に勝ち残った強いオスだけを選ぶように進化します。
これがメスによるオスの淘汰=「性淘汰」といいます。
環境が安定していれば、オスは無駄になります。子どもを生まないくせに資源の半分を奪うだけの無駄飯食いになります。
そうなってくるとあまりオスを生まない系統のほうが子孫=遺伝子を残すうえで有利になってくるし、いっそメスしか生まない系統のほうが繁殖戦略上、いちばん効率がよくなって、単為生殖へと進化することになります。
ただし、単為生殖だと、もし天変地異が起こって食料がなくなったり、水がなくなったりなどの劇的な生息環境の変化が生じたら、間違いなく絶滅するリスクは高くなってしまいます。
引用元: ・https://eagle.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1661068870/
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Source: ニュー速クオリティ
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