【アークナイツ】怪文書定期

アークナイツ
796: 2022/09/05(月) 04:21:05.36 ID:G1bedD14d
ドクター。昨晩は遅かったようだが充分な睡眠は摂れたか。
君はチェルノボーグで意識を取り戻した当時、エピソード記憶のほぼ全てを喪失した状態だった。
更に状況判断に用いる主観的な判断材料が極めて乏しい中で、戦場指揮を執ることを生還するために半ば強要された。
従って君は覚醒直後の朦朧状態や意識の混濁とは別の外的要因を主として……簡単に言えば「余裕がなかった」ために当時の記憶に欠けがある。
無論、私はロドス本艦に駐留していたために覚醒直後の君の状態を診察していない。だが以上の推測は概ね正しいと言って差し支えないはずだ。
帰還後に行った複数項目の診察記録から、過度の精神的なストレスの兆候も見られた。
しかし君の適応能力および言語性IQは記憶を失う前と遜色がなく高い値を示している。
故にオペレーター達と会話を行う最中にリアルタイムで情報を整合し、記憶が欠けていることによってコミュニケーションに生じる矛盾点を消していたのだろう。
君には無意識でそれを行う能力がある上、覚醒から暫くはそうせざるを得ない状況に置かれてしまった。
だからこそ、今もその癖が残っているのだと考えられる。
——つまり、君は未知の物事について”知ったかぶり”をしながら会話を進める能力が傑出している。
しかも、会話を誘導することで情報の欠けを埋めてしまうために殆どの者はこの事に気付かない。
改めて念を押しておく。ここは私の個人診察室で、そしてこの定期カウンセリングは君の健康管理を主目的として行っている。
その特異な知ったかぶり癖が意図したものではないことは理解しているが、できればここでは控えるように。
ドクター。問診に答える際の視線と僅かな発汗でようやく分かったが、君は今、私に同様のことをしている。
私は君が覚えているものと思って話していたが、まさかな。
昨晩君はエリオット二人でとバーに向かい、泥酔するに連れて、何を口走ったか、覚えていないのか。
他の利用客が多数いる中で、私のことを。
………っ!
社内規則に基づき、ロドス艦内施設で著しく風紀等を乱す言動を行った君には、2ヶ月間の減給処分が下されるだろう。君を焚きつけたエリオットは5ヶ月だ。

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