【アークナイツ】さあ…デイリー怪文書なさい…

今日のデイリー簡単…?
前回よりも成長したってことか

…エンシオディス。あんた、昔ヴィクトリアへ留学に行ってただろう？
今だから言えることだけれどね、当時はあんたの事が少し羨ましいと思っていたんだよ。
ああ違う、違う。そういう意味じゃないんだ。留学それ自体にはさほど興味は無かったさ。
私はただ、……「そういう選択肢がある」ことが羨ましく見えたんだ。
ほら、私はブラウンテイル家の領地を見てなきゃいけなかったわけだし。
それにスキウースはあの調子だから、家のことを任せきりにするのは危なっかしいだろう？
だからあんたの家みたいに、大事なことを信頼して任せられる身内が羨ましかったのさ。
あの騒動以来、私の発言力はほぼ無くなった。けれどね、ある意味ではホッとしているんだ。
スキウースはばかだけど私よりも領民の気持ちを束ねるのが上手いし、ユカタンも多少は男らしくなった。
私が独りで切り盛りしなくてももう大丈夫かなってね。
あの子らがラテラーノの万国サミットに代表として出席するって言い出したときも、二つ返事で送り出してやった。
ま、止めたところで聞かない性格なのは分かりきってるしね。
誰かさんの受け売りだが、そうやって自分の目で外を見に行くのは重要なんだろう？
だからね、今じゃあんたの事なんか全く羨ましいと思わなくなった。
あんたがあの騒動を起こした動機は、周りを信頼しきれなかったからだ。「自分が外で見てきたことが理解されるはずない」ってね。
結局のところお互いに、ただ身内に責任を預けきれなかっただけだって分かった。
それで最近ようやくあんたの顔が初めて見えたような心地なんだよ。
そっちの妹…いや、巫女様も立派にやっているようだしね。
だからさ……エンシオディス、私らまだまだこれからだ。そうだろう？