【アークナイツ】今日のデイリー危機契約はファウストくんです

とりわけ移動都市上の生活においては、利用可能な土地の面積が限られることがトラブルの中心になり易い。
君も執務でロドス艦内の区画利用許可の最終承認を行なっているだろう？ドクター。
人口と必要面積が比例するのは想像に難くないが、現実はそれほど単純な関係とは限らない。
本危機契約任務の実施地点、チェルノボーグの廃工場は代表的な例とも言えるだろう。
チェルノボーグは非常に大規模な移動都市だが、人口密度を基に見ればかなり「狭い」。
――では、なぜ放棄された工場がそのまま残っていたのか？
ウルサス国内で法人が破産した場合、残された建屋や設備類の管理権は自動的に市行政へ移譲される。
つまり破綻した経営者は、残った廃屋を処分する責任を負わない。
だが、市の財源は有限である上、廃屋を処分したとしても直ちに転用できるわけではないために、積極的な管理を行っていないのが実情だ。
一般的には、更地よりも割安な価格で廃屋ごと競売にかけることが殆どだろうな。
土地の買い手としても無用な面倒は避けたいため、買い手が付かない”中古物件付きの土地”は移動都市に積み上がっていく。
建築物の耐用年数をおよその周期として、移動都市上で利用可能な土地は減っていくというわけだ。
ロドスも同様で、更にはチェルノボーグの一件で新たに保護した患者が増えた今、区画整理が喫緊の案件であることは君の指摘の通りだ、ドクター。
だが、数時間前に君が書類の束に紛れさせて提出した「ロドス幹部の個室廃止案」は却下だ。
君や私が同室で寝泊まりすることはセキュリティ上の観点から論外だし、そもそも君の表情と声色からは区画の圧縮とは別の意図が察せられる。
私にも最終決裁権があることは理解しているな？ドクター。
………………。……いや、却下だ。

>>180
朝のケルシコ
同室はさすがに勘弁してほしいんだが😅