【アークナイツ】全盛難しかったシエスタネチネチケルシー怪文書

ドクター。君は少々勘違いしているフシがある。この際にその誤解を解消した方がいいだろう。
危機契約は戦闘組織でもなければ傭兵仲介業者などでもない。
現地の者に対応不可能かつ致命的なインシデントが発生した際、報奨金システムを介して救命を試みる合理的合意形成の集合体だ。
得てして”致命的なインシデント”の多くが直接の武力介入を必要とする事実は否定しないが、それらは単なる手段であって目的ではない。
君にも分かりやすく言うならば、本件が武力介入を必要としない危機契約任務の典型例だろう、ドクター。
本任務は以前君が過ごしたシエスタでのバカンスの事件の延長線上にある。私はロドス本艦に残り事後報告書を読んだだけに過ぎないがな。
君が知っての通りシエスタ近辺の地質は違法採掘によって不可逆的に損傷し、遠くない将来に火山活動によって都市が破壊されることが明らかになった。
これを受けて市行政はシエスタを段階的に放棄し、住民を移動都市へ順次転居させることを決定した。本格的に街が灰へと沈む前にな。
…緊急を要する事態は回避できた為にあくまで順次移転、というだけで今もなお観光地は営業は継続しているが。
君がアーミヤを連れて楽しんだ時と変わらずにな。私は行っていないがな。
だが、シエスタを定期観測していた天災トランスポーターから通報があり、地質活動が急激に活性化したとの情報が入った。
我々の任務は火山洞で精密調査を行うトランスポーターを護衛することだ。
従って今回の任務は観光地で情報収集することではなく、洞穴でのフィールドワークが主体となる。私は前者は行っていないが。
少なくとも火山性の変種オリジムシは依然として棲みついているだろうし、何よりも激しい溶岩等によって行動区域に著しい制限を受けることが予期される。
本件は戦闘が主ではないが、それでも場合によっては重篤な熱傷を受ける可能性が高い。
これはあくまで危機契約任務から回されるほど高難度の案件だという事は念頭に置くように。
以前君が行ったバカンスと同じ気分では到底達成できない作戦になるだろう。当時私は行かなかったがな。

ネチネチケルシー怪文書

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